ポスト・カタストロフィーの記憶 神奈川大学人文学研究叢書 神奈川大学人文学研究所 熊谷 謙介 青弓社ハカイノアトノトシクウカン カナガワダイガクジンブンガクケンキュウショ クマガイ ケンスケ 発行年月:2017年03月18日 予約締切日:2017年03月17日 ページ数:370p サイズ:単行本 ISBN:9784787234124 熊谷謙介(クマガイケンスケ) 神奈川大学外国語学部准教授。

専攻はフランス文学・文化、表象文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) ポスト・カタストロフィーの都市とは何かーパリ、ニューヨーク、ヒロシマ、ナガサキ/禁域の効能ー欲望喚起装置としての「内裏」と、古代都市平安京の消長/瞬間と持続、暴力と審美化の間でーリスボン大震災からフランス革命に至る時期の廃墟イメージ/「古きパリ」の誕生ーフランス革命後のもう一つの都市再生/カタストロフィーを生き抜くー『風と共に去りぬ』スカーレットとアトランタ/パリは燃えているか?ーパリ・コミューンの廃墟をめぐって/グロテスク・フォトモンタージュ・ニュービジョンー第一次世界大戦後ベルリンの視覚文化に見る都市と身体/“関東大震災”の記号学ー秋田雨雀「骸骨の舞跳」をめぐって/二十世紀ローマの二つのカタストロフィー(?)ーモラヴィアが見たファシズムの崩壊とアントニオーニが見た「奇跡の経済成長」/“廃品”からの創造ーS.ロディアのワッツ・タワーとブラック・ロスアンジェルス/カタストロフィーを越えて立つ武術家の表象ー天安門事件後の徐克と映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズ/三・一一後の記録・物語ー小森はるか+瀬尾夏美インタビュー 革命と内戦、蜂起と襲撃、国家間の戦争と自然の荒ぶる力にのぞんで、加害と被害、騒乱と破壊、壊滅と再生の現場としての都市空間は、「あの日のあと」=ポスト・カタストロフィーに何を残したのかを、10人の論考とアーティストたちへのインタビューを通して描き出す。

災害がたえず起こり、分断が世界中に亀裂を走らせるいま、破壊の「あと」を具体的な都市表象から考察し、「都市を生きること」を問う新しい都市論。

本 人文・思想・社会 その他

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